Content by Rob McWhinnie – Special Thanks to A.Oride (Translation)

数十年前に初めてスケートボードのレースが行われるようになってから今日までに世界中で数えきれないほどのレースが行われてきた。絶えず前進を続けるこのスポーツは表彰台という目標を置くことで、その革新のスピードはより速くそしてラディカルな方向性を持ってきた。

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現在ワールドカップシリーズで活躍するライダーを見ると、常に新しいスタイルを追い求め進化し続けているが、レースの基本スタイルはそれほど簡単には変化しないと言って良いだろう。しかしながら来る世代のライダー達はきっとそのスタイルや好奇心に値する新しい何かを求めるだろう。

僕が住むここシドニーではアウトローレースがダウンヒルシーンの中心を担っており、ライダー達をワールドクラスのイベントへ押し上げ、さらにはナショナルチャンピオンへと導く登竜門的役割を果たしている。フリーライドに至っては想像を超えるブームを迎えており、サーフィンのように横乗りライダーの定番スタイルといっても良い位置づけになってきている。ハンズアップフリーライドのスタイルとレースを融合させたものが新しいカテゴリーとして前進しつつあり、僕個人的にもこの新しい動きの一部を担うことができることを誇りに思っている。

ほんの数日前に行われた「Look ma, no hands! (ママ見て!ノーハンドだよ!)」というアウトローレースで、唯一のルールとして取り入れたのがその名の通りハンズダウンは一切無し、アスファルトに手を着いたらアウトだ。参加者の大半は普段からスライドジャムやフリーライドイベントで素晴らしいスタイルを見せるライダーや、コーナーセッションなどで様々なトリックが出来るライダーが多く見られたが、名の知れたレーサーでこの新しいルールにチャレンジしたのはほんの一握りだった。

コースは急勾配だが幅の広い場所で、1ヒート4人のライダーが約6回のスライドを要するコースを走る。レースはどのヒートもボードとボードが今にも当たりそうな程ギリギリまで接近し、コースの脇まではみ出てしまう選手もたくさんいた。見ていてドキドキ息を飲むような体験だ。最大限のプッシュでスタートしタックし始めると次はスライドで上手くスピードをコントロールしながら残りのコースを下りきらなければならないが、手をアスファルトに一切着いてはいけない。同時に他のライダーとクラッシュしないよう常に集中していなければならないのだ。このコースとノーハンドルールで勝ち残るには今まで以上のスキルと集中力、そして度胸が必要だ。

Austrlia Feature by Rob-1024

正直なところ今回のレースほど今までにローカルライダー達のこれほど素晴らしいパフォーマンスを見たことは無かったと思うほどだ。12位や13位という下位の争いでさえも皆全力で挑み、レースが終わる頃には参加者全員のレベルが確実に上がったと実感した。

レースの結果はChad Gibsonが決勝戦でJosh Musumed を3戦3勝で下し、ハンズアップ、ハンズダウン、スイッチランと三つのカテゴリー全てにおいての勝利となった。ジュニアではZac Italianoが素晴らしい頑張りを見せ、ジュニアカテゴリーで1位、オープンカテゴリーでも3位に食い込んだ。

今回のレースはまだ実験段階ではあるが、コースやレースフォーマット、ルール作りまで全て僕を含めたライダー同士で話し合い決断し、作り上げた。新しい世代を育てていくのは僕らの手にかかっている。今後もシドニーダウンヒルシーンの進化に注目してほしい。

Austrlia Feature by Rob-574

 

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Yuji Fujiyama

Yuji Fujiyama

日本で生まれて5年。それからアメリカ/カナダに15年。日本語よりも英語の方が上手です。2011年にスケートを始めそれ以来ずっとスケートをしている彼は、ダウンヒル/フリーライドを中心にして滑っている。
『Ride Fast & Live Slow』

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